明けましておめでとうございます。かーる1世です。
昨年は多くの皆様にご訪問いただきありがとうございました。
今年も旅行が中心の記事をアップしていくつもりです。引き続きよろしくお願い致します。
2023年最初の記事は昨年12月に旅行したパリの記事です。
2021年5月にオープンした、パリ中心部にあるブルス・ドゥ・コメルス美術館を訪問しましたので、レポートしたいと思います。
目 次
ブルス・ドゥ・コメルスの立地
美術館はパリ中心部といっても良い場所にあり、行き方にはざまざまな方法があります。私たちはレアールから美術館へ向かいました。
レアールはかつてパリ中央市場だった場所がショッピングセンターに生まれ変わった場所です。現在のレアールは2016年に造られたもので、巨大なガラス天井の下の地下部分にスーパーのモノプリや飲食店、文化施設などが入っています。
2016年以前のこの場所は、旧施設がフェンスに囲まれたまましばらく放置されていたので廃墟然としていました。僕が初めてパリに宿泊したのがこの近辺のホテルで、夜は暗くて治安が悪そうでした。現在は近隣にレストランも多くポンピドゥーセンターも近いので賑わいのあるエリアです。といってもここを目的に来るような場所ではなさそうですが。
隣接する広場を抜けて美術館へ。
美術館の建物は、かつて商品取引所として使われていた16世紀の建物です。1889年のパリ万博の際にガラスのドームが乗せられて、それ以降は商品取引所として使われていたそうです。
美術館の建物と入場
広場から歩いていくとガラスのドームが乗った姿が良く見えますね。
入口は広場から来ると反対側にあります。
チケットは公式ページから(下記にリンクをはりました)、
https://www.pinaultcollection.com/fr/boursedecommerce
あるいは検索してチケット入手の詳細を解説されている方のページをご参照ください。
私たちは「空いているだろう」とタカをくくって美術館に突撃しました。チケットは美術館向かいの建物にある自販機で購入できます。たまたますぐ入場可能なチケットを購入できましたが、予約するのが無難だと思います。館内はガラガラではなかったので、運が良かっただけでした。ちなみに一人14ユーロでした。
さて、チケットを持って入館です。
エントランスの先に荷物検査場があります。そこを抜けると広間とベンチなどがあるので荷物を整えてロッカーへ。直進したミュージアムショップの壁に無料のロッカーがありました。
ご覧のように日本人平均身長の妻が背伸びしても届かない位置のロッカーにしか空きがなく、何とか荷物やコートを放り込んで観覧開始です。
地下フロアに有人のクロークがあることを知ったのは帰る時でした😢
館内案内
ブルス・ドゥ・コメルスを直訳すると貿易取引所。昔の機能だった名前を残した美術館の展示物は現代アートです。グッチやボッテガ・ヴェネタなどハイブランドを傘下に持つグループの財団が持つコレクションが展示されています。
観覧導線というものはなく、フロアマップを頼りにグランドフロアから見学を開始。
建物はガラスドームの下が吹き抜けになっており、その外側に展示室あります。日本風に言うと地上4階、地下1階の構造です。私たちが行った時は最上階のレストランはやっていなかったと思います。
上階へ行くには吹き抜けの外側にある階段を使いました。
右手にある窓の向こう側が展示室になっています。そちらにはこんな美しい階段がありました。手すりや階段、そして窓が柔らかな曲線で造られています。
この階段は二重らせん階段になっており、二つの階段が交わることなくらせん状に造られています。レオナルド・ダ・ヴィンチが考えたと言われるシャンポール城の階段を美しくデザインしたかのようです。
ホールの展示
グランドフロアから天井を見上げると、ガラスドームの下に壁画があります。ドーム下の空間のホールを包むように、コンクリート製の円筒形の構造物が造られています。
この写真で規模感が分かると思いますが、かなり広いホールです。ホールで展示されていたのはアンリ・サラ氏のインスタレーション。公式ページのトップで紹介される作品がこのホールで展示されているようです。
円筒形の壁に映像が投影されているので観覧者は壁から離れて観ていますね。壁の外側に付いている階段を使って、上階の通路に行く仕組みです。
階段を登るとぐるっと一周できる通路に出られます。
壁画は古いものではなく、1889年のパリ万博の際に描かれたものです。
もうひとつ上にも通路があるように見えますが、デザインだけです。下から見て気になっていた鳩たちも造りもので作品の一つでした。
展示室
展示室は2層目に1部屋、3層目に(たぶん)4つの部屋がありました。基本的には作品に手を触れることはできないのですが、すぐ間近で鑑賞することができます。
中には手に触れることで完成する作品もあり、
写真を撮ること前提?の作品なんかもあります。
地下には百数十人規模のシアターがあり、ホールで展示されている作品の作者アンリ・サラ氏の「1395 Days without Red(赤のない1395日)」という映像が流されていました。写真は地下にあったもので、映写あるいは舞台装置なのかもしれません。
おわりに
ブルス・ドゥ・コメルス美術館に行ったのは、現代アートに興味があったわけではなく、安藤忠雄氏が設計した美術館を観たかったからです。
現代アートはさっぱり分からなかったのですが、安藤作品を観られて大満足でした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。