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【モデルニスモ】バルセロナの建築物を巡る3

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こんにちは。かーる1世です。

 

モデルニスモと呼ばれる芸術様式が花開く19世紀から20世紀初頭のバルセロナで、ガウディのライバルとして活躍したモンタネールの建築物を見てきましたので、ご紹介したいと思います。 

2020年2月の訪問です。

 

 

建築家モンタネール

モンタネール(またはムンタネーという読み方もあり)は、19世紀後半から20世紀前半に活躍した建築家です。

バルセロナ建築学校の教授時代の教え子に、2つ年下のガウディもいたとのこと。

政治家としても活躍をしており、当時はガウディ以上の名声を得ていたそうです。

 

花の模様を巧みに表現していたので「花の建築家」と呼ばれ、華やかな装飾の建築物は、今もカタルーニャ音楽堂サン・パウ病院に見ることができます。

 

引用:ウィキペディア

リュイス・ドメネク・イ・ムンタネーLluís Domènech i Montaner1850年12月21日 - 1923年12月27日)は、スペインバルセロナ出身の建築家カタルーニャ地方ムダルニズマアール・ヌーヴォーに影響を及ぼした。同時に、政治家としても活動した。

建築に関心を持ち、マドリッドの建築学校を卒業後、バルセロナに戻りバルセロナ建築学校スペイン語版(現在のカタルーニャ工科大学建築学部)で若くして教授となった。この地位にあったために、カタルーニャのムダルニズマはどうあるべきか大きな影響を与えた。

建築家としてのドメネクは、当時マドリッドで流行していたイスパノ=アラブ様式の特別な装飾からスタートし、そしてムダルニズマの特徴である湾曲したラインとを組み合わせた豪華絢爛なスタイルを生み出し、同時に近代建築の特徴である合理的な構造を持つ建物を建てた。最初期の作品の一つには1888年に開催されたバルセロナ万博の際にレストラン(最近までは自然科学博物館として使われていた)として建てられた。ドメネクはこの建物で新しい鉄構造に伝統的なセラミックを組み合わせるという技術を用いた。この技術は、1908年にカタルーニャ音楽堂建設においても使われ石造、積石造の重厚な空間を鉄骨による軽い空間を生み出している。多くの作品をバルセロナ市内に残し、それらのいくつかが現在ではユネスコの人類の遺産として指定されている。

バルセロナ建築学校の教授時代の教え子には後にライバルとなるアントニ・ガウディがいた。

 

カタルーニャ音楽堂

旧市街にあるモンタネールの最高傑作と言われる建築物で、1908年の完成です。1997年に世界遺産に登録されています。

 

建物の正面は赤レンガ造りで、カラフルなタイルや彫刻で飾られています。

見上げると胸像が見えますが、これらは有名な作曲家のものだそうです。

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彫刻や装飾タイルでゴテゴテの建物です。

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1階正面を入ると内部を鑑賞できるガイドツアーのチケットオフィスがあります。

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ガイドツアーで入場料は20ユーロ

私たちは窓口で直接購入しましたが、チケットが売り切れている可能性もあります。日程が決まっているなら、VELTRAで事前予約するのがお勧めです。VELTRAのチケット価格は私たちが窓口で買ったチケットの価格と同じでした(購入時には要確認)。

 

 

日本語ガイドはありませんので英語ツアーに参加しました。ビデオ鑑賞も含め1時間ほどのツアーですが、見どころと言われる2階大ホールは圧巻です。

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ホール内は過剰なほどの装飾と、ステンドグラスで満たされています。

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ホール中央のシャンデリアは見応えがありました。

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2階テラスにある装飾された柱は、通りから見ても美しく、写真を撮る人たちが大勢います。実際に柱を間近で見ても、細かなモザイクタイルで描かれた花の模様がとてもきれいでした。

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現在もクラシックを中心にコンサートが開かれているので、内部の見学はガイドツアーだけでなく、コンサートのチケットを買って早めに入場して見学するという手もあります。

 

入館する前日、このギターのコンサートがあり、チケットを買うかものすごく悩みましたが、遅い時間の開始のため寝てしまいそうで断念しました。

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コンサートのチケット売場は、正面の見学チケット売場ではなく、バルのさらに奥、外に面した建物にあります。 

コンサート情報もここでわかりますので、観光の初日に行ってチェックするのも良いと思います。

 

サン・パウ病院

建築家モンタネール最大のプロジェクトとして、銀行家の遺言に基づいて着工されたものです。こちらも、カタルーニャ音楽堂と同時に世界遺産に登録されています。

 

1902年に着工され、1930年に完成しているのですが、モンタネールは1923年に亡くなり、息子が引き継いで完成させたそうです。

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病院の正面玄関

 

この建物は、ガウディ通りを挟んで1882年に着工されたサグラダ・ファミリアと向かい合っています。

広大な敷地に48棟の建物があるそうです。地上から見ると建物が点在しているように見えるのですが、地下の廊下を使って行き来ができるよになっています。

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病棟や手術室など、タイルや彫刻の装飾が施されていますが、「芸術は人を癒す力がある」という信念に基づいて造られたぞうです。

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おとぎの国の建物のように見えます。

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当時の病室を再現した病棟がありました。100年近く経った施設であることを考えると、ずいぶん先進的だったのではないでしょうか。

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正面玄関建物の右手にチケット売場があります。事前に検索したところ、予約をしなくても入れるという書き込みが多く、実際、並ぶことなく入場できました。

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入場料は15ユーロでした

サグラダ・ファミリア見学のあと体力があれば、ぶらぶらガウディ通りを歩いて見に行くのが良いと思います(登り坂です)。 

 

グラシア通り近辺のモンタネール作品

バルセロナのメインストリートとも言えるグラシア通りには、モデルニスモ建築がいくつもあります。

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グラシア通り

その中でも、モダニズム建築4つの建造物が並ぶ区画に、モンタネールの建築物があります。

ちなみに4つの建物は、モデルニスモの建築家4人によるもので、不和の区画とも呼ばれる場所です。

赤枠の建物が4作品で、同じ区画内のグラシア通りに面しています。通った際はぜひ見比べてみてください。

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 カサ・リェオ・モレラ

モレラ氏から依頼を受けて改装した建物。1階は市民戦争で破壊された後に修復され、現在はロエベが入っています。

2階部分が見学できるようです。

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アントニ・タピエス美術館

上にある地図の緑色に囲った場所にあります。現在はスペイン現代美術の巨匠と言われるタピエスの美術館ですが、モンタネールが叔父に依頼され、1885年に出版社の社屋として建てられたものです。

 

当時としてはレンガのファサードが斬新だったよう。

 

屋上にある渦巻き状のものは、針金で作られたタピエスの作品「雲と椅子」です。

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目を凝らすと椅子が見えるのですが、写真では背もたれ部分が欠けているので、見つけられません(すいません)。

 

次回はピカソ美術館について書きたいと思います。

 

A22 地球の歩き方 バルセロナ&近郊の町 イビサ島/マヨルカ島 2020~2021

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