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パリ【パッサージュ】巡り

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こんにちは。かーる1世です。

パリ旅行でついつい行ってみたくなる場所がパッサージュ。何度か通り抜けたことがある有名なパッサージュから、こんなところもあったの!というパッサージュ(自分が知らなかっただけですが💦)まで、いくつかご紹介したいと思います。

▼プロフィールの写真を下のものに変更しました!

2022年12月の訪問です。

もくじ

パッサージュとは

日本語ではパッサージュとかパサージュと表記される場所ですが、18世紀末に商業空間として造られたものです。

建物と建物の間にガラス製の屋根をかけ、歩行者専用になった通路の両サイドにショップが並んでいる商業空間。百貨店が誕生する以前、高級ショッピング街として隆盛した。道路が舗装されていない時代、泥道の歩道に対してタイルで舗装され雨が降っても濡れないパッサージュは、多くの人でにぎわった。

多い時はパリに100を超えるほどあったパッサージュは、大理石や壁画を使って内装を凝らしたり、暖房で暖めるなどして競合相手から客を呼び込む工夫をしていたそうです。時代とともに衰退して、いま残っているのは10数か所とのことです。

今はそのクラシカルな佇まいが、逆に観光客を呼び込む魅力になっていますね。

パッサージュの場所

現存するパッサージュのほとんどが右岸に集中しているそうです。右岸とはパリの街を分断するセーヌ川の右側のことです。この旅行で訪問したのは、パッサージュが集中する2区の辺り。ルーブル美術館・パレロワイヤルの北側のエリアで、オペラ座界隈からも歩ける地域です。

Galerie Vivienne ギャラリー・ヴィヴィエンヌ

ギャラリ-、ヴィヴィエンヌは、パリのパッサージュで最も有名と言って良い場所です。エントランスから見ごたえのある門構えで、僕にとってザ・パリの一つの風景です。

足を踏み入れるとさっそくモザイクタイルの床が現れます。19世紀から存在するパッサージュですから床の一部もはげちゃうのは仕方ない。

壁の装飾やガラスのアーチも良い雰囲気を出してます。

通路は突き当りまで行くと左側に折れます。その突き当りにある書店は多くの観光客が写真を撮る絶好のスポットになっていました。

クリスマス時期だったので、おもちゃ屋さんの店内は子供連れで賑わっていました。

反対側の出入口にはタイルの文字が埋められた床がありました。イタリアのG・ファッキーナという、オペラ座のモザイクタイルを手掛けた人の名前でした。

Galerie Colbert ギャラリー・コルベール

ギャラリー・ヴィヴィエンヌの隣と言って良い場所にあります。テナントはレストランが1軒あるだけで、しかも通路からは行き来ができません。なので買い物客でにぎわうパッサージュではありません。

出入口は2か所あり、ヴィヴィエンヌと同じように通路はL字型に折れ曲がっています。*青線が通路です。

入り口には警備員がいるので入るには敷居が高そうですが、荷物チェックをされるだけです。

19世紀初頭の建物で、美しすぎる空間が娼婦のたまり場になるなどして、パッサージュとしては衰退してしまったそう。

美術館のような現在の姿は、19世紀初頭に当初のパッサージュの姿を復元したものです。

国立図書館に買い取られた現在は、ソルボンヌなどの大学の教室や国立美術史研究所などが入り、その施設に囲まれた空間にファサードをかけたような造りに見えます。

通路を逆から撮った写真です。

見ごたえのあるのは通路だけでなく、こちらのロトンド(円形空間)も。ガラスのドームと合わせて引きで撮ってみました。

このパッサージュにはテナントが入っていない代わりに、ちょっとした休憩スペースがあります。パリ中心部にドリンクの自販機とベンチがあるなんて、ありがたい。職員用かもしれませんが、清潔で現代的なトイレも使わせて頂きました💦

パッサージュと同化した内装の「ル・グラン・コルベール」というレストランに外の通りから入ることができます。料理の価格帯は平均的なパリのレストランレベルだったと思います。

Passage Choiseul パッサージュ・ショワソル

オペラ座に近い場所にあり、パリに現存するパッサージュの中で、通路が一番長いそうです。ここのパッサージュは写真をほとんど撮っておらず、入口の名前の写真だけで失礼します。

このエリアは日本食のレストランが多く、ここに来るまでの通りにいくつもの看板を見かけました。

パッサージュに入ると両側の建物が迫った通路幅の狭い通路でした。暗くなりそうなものですが、建物の上の部分を白っぽいペイントにして、そこにガラス天井からうまく取り入れた陽射しが反射するので、とても明るいパッサージュでした。

両側にひしめくテナントは小さな店舗が多く、特にレストランがたくさんありました。中でも和食を含め、アジア系の飲食店を多くみかけましたよ。個人的には、何か食べたいけど胃もたれしたくない時に役に立つパッサージュだと思いました。

Galerie Feydeau ギャラリー・フェドー

ひょっとしたら変な入口から入ったかもしれない素っ気ない景観ですが、

進んで行くと賑やかなテナントが両サイドに現れてきます。通路に置かれた椅子やテーブル、そしてショップの看板やボードがパリっぽさを感じるパッサージュでした。

このギャラリー・フェドーは、ガラス天井をつけた第1号のパッサージュだそうで、1791年の開業です。

Passage Jouffroy パッサージュ・ジュフロワ

目の前の大通りはモンマルトル通り。そしてパッサージュを横切る長い行列は、グレヴァン美術館と言う蝋人形館の入場待ちの列です。人気あるんですね。

縦書きされたホテル・ロンスレーの文字を見ながらパッサージュの中へ。このホテルのファサードを貫通させてパッサージュを造ったそうです。

足を踏み入れると、中が明るい!

街灯のクラシックな形が良い雰囲気です。明かりが灯るころに来るのも良さそうです。

インテリア用に古書を買うか迷いましたが、重いので止めました笑。入りやすいショップが多いパッサージュでした。

突き当りにはショパンという2つ星のホテルがあります。パッサージュ内に泊まるのも悪くないですね。

Passage Verdeau パッサージュ・ヴェルドー

パッサージュ・ジュフロアの先にあるのが、パッサージュ・ヴェルドー。ここも入口横に多くの人が。こちらの人だかりはNeko Ramen というラーメン屋さんの入店待ちの人たちでした。

このパッサージュ内は写真を撮っていないのですが、切手や古銭を扱うショップがいくつかありました。他のパッサージュでは見かけなかったと思います。

Cour du Commerce-Saint-Andre クール・デュ・コメルス・サンタンドレ

左岸のサンジェルがマン・デ・プレ教会へ行く際に通ったのが、このパッサージュです。たまたま街歩きをしていて入ったので入口の写真は撮っておらず、Googleマップからお借りしました。

一部分にしかガラス屋根がないので、今までご紹介したパッサージュとはちょっと違いますが、なかなか雰囲気のある小径です。

小さなショップの店内に入るのは勇気が入りますが、ショーウィンドウを観るだけでも楽しいお店がいくつかありました。

ハッピーアワーの時間だったら、寄ってみたい店もありましたよ。

おわりに

パッサージュでは、雑貨店を覗いたり、本屋でポストカードを買ったりするくらいでしたが、食事を目的に行くのもありかなと思いました。

今まで考えたことがなかったのですが、明かりが灯ると違った趣があって良さそうです。次回は暗くなってからブラブラしてみたいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。