SAPPOROベースでマイレージ旅行

海外と国内の個人旅行を中心に、航空機、マイル、ホテルのことを書いています

夏の京都の風物詩【鴨川納涼床】で京料理を味わう

にほんブログ村 旅行ブログ 海外旅行へ
にほんブログ村

 

こんにちは。かーる1世です。

夏の京都は暑さが厳しそうで避けていましたが、川床で料理を楽しめるのは夏しかできない体験です。さっそくスケジュールを組んでみたのですが、貴船の川床で食事をするのは難しそう。その代わりと言っては何なのですが、鴨川の床で食事をしてみることにしました。

2023年8月の旅行です。

もくじ

鴨川納涼床とは

京都夏の風物詩のひとつに、貴船川の上に座敷を設けた川床(かわどこ)を浮かべる方も多いと思います。写真は京都市公式サイトより鴨川の納涼床はそれとは違って川の上ではなく、河原に張り出した高床式の床(ゆか)のことを指します。タクシードライバーから「”ゆか”と呼んでいるんですよ」と教えてもらいましたにサムネイルの写真と違って、明るいと若干風情に欠けますね。

床(ゆか)の歴史を簡単に

江戸時代の中期には、鴨川の浅瀬や砂州に400軒の茶屋が床を出していたそうですが、現在の姿になったのは昭和初期のころだそうです。写真は京都鴨川納涼床協会さんから拝借しました。

納涼床のお店は、二条通から五条通までの鴨川右岸およそ2㎞の間にあり、

今年の期間は5月1日から10月31日までで、87店舗が納涼床を営業をされるそうです。期間やランチ営業はお店によって異なりますのでご注意ください。

京料理や和食だけでなく、イタリアンやフレンチなど各国の料理店のほか、カフェなどのお店が営業をされています。

暑い8月でも納涼になるのか?

お店を予約したものの、天気予報では連日35℃を超える猛暑日の予報に、かなりビビッていました。予約した前の日までキャンセルを考えたほどです。

この日も猛暑日だった京都、果たして夕涼みできたのかというと、日中に比べたらずいぶん涼しく感じました。店内からクーラーや扇風機の風を送っている訳ではないのですけどね。

風が通る河原の上に張り出している上、板張りの床に少しだけ隙間があります。そして、その下には人工の水路、みそそぎ川が流れているんです。そのおかげもあって汗をかくこともなく食事を楽しめました。

京料理 田鶴

訪問したお店は京料理の田鶴。上の地図では下木屋町エリアにあたります。

カフェや居酒屋以外のお店の納涼床で食事をするなら、予約をしておいた方が良いと思います。

この通りを何度か歩いたことがあるのですが、店内を抜けると通りとは全く別の景色が現れるものですね。

料理の内容

ビールを頂いているとさっそく先付が運ばれてきました。

3つの器で提供された先付は、いずれもさっぱりとした味わいの、柚餅子・ニシン・山桃、トマトの豆腐、ジュンサイの山芋掛けです。

真ん中の笹で包まれたものは、こし餡を麩生麩で包んだ麩饅頭です。京都らしいですね。

続いて椀物がでてきました。 鱧(はも)とトウモロコシの真薯(しんじょ)。夏の京都の味覚です。

お造りは鮪・鯛・鱧です。湯引きしたものを鱧落としと言い、梅肉で食べるそうです。鮪は土佐醤油、真ん中にある塩ポン酢は白身魚に合うそうです。

食事をしながら川を眺めていると、大きな鳥数羽が川の中にある石などに止まっています。そのうち屋根の上や水路のみそそぎ川に集まってきました。

仲居さんの話によると近隣のカフェで餌を与えているので、この辺りに来るんだそう。河原を歩くほとんどの観光客は写真を撮っていました。

鮎の塩焼きです。蓼酢(たで酢)を付けていただきます。蓼は「蓼食う虫も好き好き」のたで。昔は川魚がお腹に優しくなかったので、殺菌効果のある蓼を酢に溶いて食べていたそうです。

少し苦みを感じますが、さわやかさも感じる酢です。

素麺がでてきました。手前のカリッと揚げた海老の背はお煎餅として食べられます。

17:30に席に着いたので、このあたりで小一時間が経ちました。空が暗くなりかけて建物の明かりが映えます。この景色の中で食べられるのが特典の一つですね。

湯葉と賀茂茄子・ニシンの炊き合わせです。ニシンの照り煮が好きなので、札幌のどこのスーパーでも売っている身欠きニシンで時々作るのですが、やはりプロの味は違いますね。

締めにご飯と香の物。ブランドは忘れましたが、北海道米だったと思います。

最後は水物(メニューを思い出せません😢)をいただいて終了です。お腹にはちょうど良い量でした。

まとめ

美味しい京料理を味わいたいなら、カウンター越しに料理を仕上げて出してくれるようなお店に適わないのでしょうが、京都の夏ならではの体験ができたことは良かったと思っています。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。