こんにちは。かーる1世です。
京都に紅葉観光へ行くことが多い12月なのですが、今年はお参りしたい神社があって奈良へ行くことにしました。夕食は旬の会席料理「風流味覚 梁山泊」へ。味よし値段よしの日本料理店です。
2024年12月の訪問です。
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もくじ
山の辺の道
「山の辺の道」は日本書紀にその名が残る、日本最古の道と言われています。散策路(ウォーキングコース)はおよそ16㎞あり、古事記や日本書紀、万葉集に登場する奈良時代以前の名所が点在しています。寺社や古墳など、寄り道の加減で3~5時間で歩けるそうです。
このGoogleマップは奈良県観光局が作成したものです。
私たちは、初日はレンタカーを利用して、「山野辺の道」から山奥に進んだ桜井市にあるお寺へ紅葉観光、2日目は電車を使って神社の参拝をしてきました。
桜井
奈良の観光中心地から離れていますが、由緒ある寺社が点在している街です。万葉歌にもしばしば登場する歴史ある地だそうです。万葉集を始め、古事記や日本書紀なども編さんされた奈良時代は、最近になって興味を惹かれるようになりました。
長谷寺
平安時代から多数の貴族が参拝に訪れていたお寺だそうです。「ぼたん」や「桜」で有名なのですが紅葉鑑賞でも人気があるお寺です。
私たちは車で行きましたが、お寺近くの駐車場は満車のところが多く、寺まで徒歩15分くらいのところに空きを見つけて駐車しました。電車なら近鉄長谷寺駅が最寄り駅、と言っても20分程度歩くようです。
入山料を払って(払わずに入っていく人も多数いるような😲)立派な仁王門へ。
門をくぐると長い階段、登廊 (のぼりろう) と呼ぶ屋根付き階段はいう399段あるそうです。
上から見下ろすと階段の長さが分かりますね。
階段を登りきって見上げると本堂があります。崖にせり出した舞台は清水寺のような造りです。
本堂の舞台からは麓の門前町や遠くの山々を見渡せます。
本堂内はなかなかの混雑ぶり。写真右手に黄金に輝く大きな観音様の立像があります。
肝心の紅葉は見ごろにはまだ達していませんでした。五重塔の辺りがもう少し色づいたら絵になるでしょうね。
談山神社
談山(たんざん)神社は、歴史でおなじみ中大兄皇子と藤原鎌足が、大化の改新にまつわる談合を行なったそうで、これが名前の由来なのだとか。
この藤原氏ゆかりの神社は”関西の日光”とも称される紅葉鑑賞のスポットでもあり、団体バスも多数来ていました。
談山神社はJR桜井駅からバスで30分くらいの山間にあります。道路は乗用車同士がすれ違うにもギリギリの区間があります。バスが通る時は所々に配置されている係員が対向車を通行止めにしていました。
長い階段の途中で折れると神廟配所があります。奥には鎌足の息子たちが建てた十三重の塔 (16世紀に再建) が見えます。
神廟内は鎌足にまつわるものが置かれていました。正面の大きな像が鎌足、右が長男、左は次男の不比等です。不比等はその後の藤原家を繁栄させていく基礎固めをした人物です。
十三重の塔の周りは紅葉の見ごろにもう少しだったり、
真っ盛りだったり。日当たりの加減なのでしょうね。
こちらが拝殿です。明治初期までは寺院だったので、神社と言うよりお寺の雰囲気と色合いです。
拝殿内からはこんな景色が観られます。
回廊からの景色が印象に残りました。
大神神社 (おおみわじんじゃ)
素麺で有名な地「三輪」にある大神神社は日本最古と言われる神社の一つです。こちらも前日に訪問した桜井にありますが、神社としては別格の存在です。
最寄駅はJR三輪駅でJR奈良駅から電車で25分。駅から徒歩数分で二の鳥居に着きます。一の鳥居である大鳥居は駅とは逆方向の離れた国道に面しているので、電車で来るとくぐることはできません。こちらは前日、車内から撮った大鳥居の写真です。
二の鳥居の先は緑に囲まれた趣のある参道が続きます。
手水の出し口が、酒樽の上にとぐろを巻く蛇の口から出ていました。大神神社はお酒と蛇にまつわりがある神社です。
神社のご神体は背後にある三輪山です。なので本殿には納まりようがなく、こちらの拝殿がお参りする場所になります。
拝殿の奥に三輪山を拝む小さな鳥居があるそうですが、拝観は中止中でした。鳥居の先は結界が張られ神職もほぼ立ち入ることがないそうです。
大神神社のご祭神である大物主大神(おおものぬしのかみ)は蛇の形で信仰される神様でもあるそうです。来年(2025年)は巳年、お札ももらえて良かったです。
来年も「安全に旅行がでますように」と祈ってきました。
広い境内には「山の辺の道」が通るほか、「大和三山」を眺望できる展望台などもあります。ご神体の三輪山登拝も受付していますが、なだらかな円錐の山であるにも関わらず、軽装では登れないようでした。
休日ではありましたが、紅葉とは関係ないのに参拝客がとても多い神社でした。
風流味覚 梁山泊
梁山泊 (りょうざんぱく) とは「豪傑や野心家などが集まる場所」という意味らしいです。店の名付けの詳細は知りませんが、「仲間が集い語り合う場所」という意味で名付ける飲食店がいくつかあるようです。
お店は賑やかな「ならまち」からはずれた住宅街にあり、JR奈良駅から歩くと15分くらい場所です。
前回の訪問で気に入り2回目の来訪です。建物は玄関を開けるとそこは古民家。靴を脱いで中に入ると板張りの床がギシギシと音を立てます。
大人数が入れるお店で、グループの利用も多く予約が必須だと思います。全11品7,100円のコースを予約しました。コースは4,700円からで、単品も充実しています。
店の奥に大きな石造り(かつては窯?)の焼き場があり、それを取り巻くカウンターには8人くらい座れます。今回は予約したのが早かったおかげか、こちらに座れました。
カウンター以外には座敷や掘りごたつのテーブルがあり、40~50人くらいは座れそうです。2階にも座敷があります。
この日は女将(味のあるご高齢の方です)が休みだそうで、ホールの若い娘たちは少しバタついた感じでありました。料理の味には関係ないので良いですが。
先付とお造りです。お造りのぶりが美味い。
みぞれ鍋もぶり。刺身と同じ鮮度だそうです。ここでビールから普段は飲まない日本酒へ。「御代菊」という奈良のお酒にしました。
焼き物は「かます」。客数が多いので板さんと会話を楽しみながらとはいきませんが、所作を見ながら食べられるのは良いですね。
ランチもされているのですが、平日は予約のみとのこと。奈良に来た時はまた寄らしてもらおうと思います。
まとめ
山の辺の道に点在する名所を車で足早に回るつもりでしたが、思った以上の道路渋滞。この道をいつか歩いてみたいと思います。
ところでこの「山の辺の道」界隈では、インバウンドと思しき方々はほとんど見ませんでしたが、奈良公園は全く別世界、道路も大渋滞でした。
餌をねだるしつこい鹿をあまり見かけなかったので、鹿せんべいを沢山もらっているんだろうと思います。
2024年の投稿はこの記事が最後になります。
今年も当ブログにたくさんのご訪問をいただきありがとうございました。2025年もよろしくお願いいたします。