こんにちは。かーる1世です。
サグラダ・ファミリアの外観に続いて聖堂の内部をご紹介します。
外観に目が行きがちなサグラダ・ファミリアではありますが、内部は自然光があふれる本当に美しい聖堂で、外側よりも見ごたえがある、と言っても過言ではありません。
外観の記事はこちら。
聖堂へ入場
生誕のファサードにある中央の入口、慈愛の門の扉から入場します。この扉は日本人彫刻家の外尾悦郎氏が製作したもの。
緑色をしたブロンズ製の扉は、触れ続けても損なうことなく、逆に輝きを増していくそうです。
この門から聖堂内に入ると目に飛び込んでくるのがこの景色。
正面のステンドグラスの美しさと、森の中に入ったような柱の形に息をのまされます。外の喧騒と打って変わった静寂な空間に足を踏み入れ、神妙な気持ちに。
会話は自然と小声になります。
聖堂内のレイアウト
入場した場所は、次の画像下部の緑色のマークのところ。
赤い点線が聖堂内を移動する順路で、黒い点線が聖堂地下の博物館内の順路です。
聖堂の柱と天井そしてステンドグラス
太くて長い柱が林立しています。途中から樹木のように枝分かれてしているのは、大きな天井を支えるためにガウディが考案したもの。
この日は晴天だったこともあるのでしょうか、差し込む光が強く、天井を鮮やかなグラデーションに染めていました。
聖堂内の壁は外観からは想像できないくらい、多くのステンドグラスで装飾されています。
主祭壇を背にして聖堂の壁を見ると、右側の「受難のファサード」側が暖色系の色、左側の「生誕のファサード」側が寒色系の色のステンドグラスが使われていました。
樹木の形をした柱がある、くらいの知識しかなかった聖堂内ですが、ステンドグラスからの光が創り出す幻想的な空間に感動です。
動画にまとめてみました。写真よりも聖堂内の様子が分かりますので、ぜひご覧ください(4分56秒)。
サグラダ・ファミリアの聖堂内部を見学 Basilica de la Sagrada Familia 2020.February
十字架はりつけの刑の像
主祭壇には独特な形をしたはりつけの像が宙に浮いています。
はりつけにされたキリストの周りを、肉と血を表わすパンとワインの原料である、小麦とブドウで囲われているのだそう。
良く見ると確かにブドウの房が見えます。
祭壇の前では会話禁止、通路で写真を撮ろうとしたらすかさず注意されます。ここは椅子に座って静かに祈りをささげる場所のようです。
未完成の正面入口
サグラダ・ファミリアが完成すると、南側にある栄光のファサードが正面入口になります。主祭壇の対角線上にあるファサードで、完成時には7つの扉が設けられるようです。
このファサードを外から見たのですが、他の2つとは違ってガラス張りであり、最近のオフィスビルみたいに見えました。
この入口の上に立っているのが聖ゲオルギオスの像。カタルーニャ地方の守護聖人だそうです。遠目には本当に人がいるみたいでギョッとしました。
像の下には、このファサードが完成したときに取りつけられるブロンズの扉が展示されていました。
この手前の床には鏡張りの台があり、天井の装飾が間近に見られるようになっていました。
聖堂内のすばらしさは写真よりも動画のほうが伝わりやすいです。
動画にまとめてみましたのでぜひご覧ください。(4分56秒)
受難のファサードの装飾
聖堂内の見学を終えて出てくる場所が受難のファサード。
こちらに装飾されている彫刻は、左下からS字に上へと見ていくと、はりつけの刑の前夜→ゴルゴダの丘への道→イエスの死と埋葬、の順にたどることができます。
地下博物館
聖堂から出て左手に回り込むと、教会の地下に入ることができます。
地下は博物館になっているほか、入場者用のミュージアムショップもありました。
博物館にはガウディのスケッチや模型などが展示されています。
そのなかで有名なのは「ガウディの逆さ吊り模型」です。計算式を使わない構造力学を模型によって丈夫であることを証明したのだとか。よく分からないですが。
実際に使っている場所なのか分かりませんが、ガラス越しに工房も見ることができます。
地下には博物館とは別に、礼拝所がありました。見学者が入ることはできませんが、聖堂内からのぞくことができましたよ。
終わりに
今まで数多くの教会を見てきたつもりですが、見てよかったと思えるナンバー1の教会でした。
高所恐怖症のため塔には登らないチケットを購入しましたが、もう一度行くなら登って屋根にある彫刻を間近に見てみたいです。
完成時に正面入り口になる栄光のファサード側は、近隣の建物を壊して整備するらしいです。まだ全く手は付けられていませんが。
2026年の完成時にまた行きたいなぁ。