スペイン国境に近いピレネー山脈のふもとにある街、セレ Ceret を訪問しましたので、ご紹介したいと思います。
訪問時期は2017年5月です。
セレの場所
地中海沿岸から内陸に向けて1時間ほど車を走らせると、セレの街に到着します。周囲の村と比べると中心部の規模が大きめな、山麓に広がる大きな街です。
車以外で行くには難しいですが、近郊の大きな都市ペルピニャンからバスが出ているようです。
このセレをご存知の方は少ないと思うのですが、美術ファンにはよく知られている街のようです。
20世紀の初頭、ここセレの街に近い地中海沿岸のコリウールに画家たちが集まり始め、フォービズムが生まれたことがよく知られています。
その流れからコリウールにほど近いセレの街にも、多くの芸術家が集まり始めたそうです。
セレのみどころ
ピカソをはじめ、都会にない空気にあこがれたアーティスト達が滞在するようになったこの街には、セレ近代美術館という少し名の知れた美術館があります。(フランス小都市の美術館格付け第2位を獲得したことがあるそうです)。
企画展は今でも、美術ファンの注目を集めるとのこと。
まったく違う目的でこの街に立ち寄ったので、この美術館のことはよく知らず、見逃してしまったことを残念に思っています。
この街、美術館以外の見どころのひとつに、噴水があります(古い橋も見どころです)。ローマにあるような大規模なものではありませんが、小規模ながら凝ったデザインのものがあります。
街を気軽に散策できるルートの掲示板があり、それにしたがって歩いていくと、噴水や名所などを見て回ることができました。
また、この街の特産物としてサクランボが有名です。
機会があれば、サクランボが収穫される5月から6月にかけて再訪したい街です。